注文住宅はある程度の費用がかかると覚悟していたものの、実際に見積もりを見て驚いた方は多いのではないでしょうか。マイホームはあれもこれもと取り入れたくなりますが、予算と折り合いをつけなくてはならないのも現実です。この記事では注文住宅で予算オーバーした際に費用を削るコツを紹介します。ぜひ参考にしてください。
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注文住宅で予算オーバーした場合、どこを削減すべき?
注文住宅で大幅な予算オーバーを避けるため、まずは以下の点に気をつけましょう。
金銭感覚のマヒを自覚する
動く金額が大きくなればなるほど、金銭感覚がマヒしやすい傾向にあります。普段であれば大金だと思っていた金額であっても、数千万を支払う住宅購入の際には安く感じてしまうから不思議です。金銭感覚がマヒしているのをよく自覚して、冷静に判断しましょう。
優先順位をつける
住宅購入は一生で一度だからと完璧なものを求めてしまいがち。その結果どんどん費用が高くなり、予算をあっという間にオーバーしてしまうのです。絶対に譲れない部分とそうではない部分をあらかじめ明確にしておきましょう。
費用を大きく削減できるといわれているのは土地・建物・設備の3つです。それぞれ具体例を含めて解説します。
予算オーバーの注文住宅プランで削減すべきポイント【土地編】
注文住宅を建てる際、最初にやるのが土地探しです。土地代金は家づくり全体の30~40%ともいわれており、選び方次第では費用を大きく抑えられます。
エリアにこだわりすぎない
エリアにこだわりすぎると、土地がなかなか見つかりません。人気エリアは購入希望者も多く、どうしても価格が高くなってきます。探しているエリアで土地が見つからない場合は、少し範囲を広げてみると条件に合った土地が予算内で見つかるかもしれません。
不整形地を視野に入れる
不整形地とは、きれいな正方形または長方形ではない土地です。整形地は人気が高いため高額になりますが、不整形地は整形地に比べて安価に売り出される場合があります。不整形の度合いによっては、家を建てられる状態にするためにかえってコストがかかる場合があるので注意が必要です。
費用がかさむ土地は避ける
費用がかさむ土地として挙げられるのは、大きな高低差のある土地、地盤がよくない土地、排水経路に問題がある土地などです。土地そのものは安価に売り出されますが、建物を建てられる状態にするために高額の費用を請求される場合が多く、かえって費用がかさむので注意しましょう。
予算オーバーの注文住宅プランで削減すべきポイント【建物編】
次に、建築費を抑えるための方法を解説します。建物はあれもこれもとこだわりたくなりますが、
シンプルな構造を目指すのがコツです。
総2階建てにする
総2階建て住宅とは、1階と2階がほとんと同じ面積・つくりをした住宅。表面積が最小になるので、材料費も施工する手間も少ないのがコスト削減の理由です。平屋は階段をのぼる必要がなく人気ですが、屋根や基礎の面積が総2階建ての倍になるので費用が限られている場合は避けたほうがよいでしょう。
オープン外構にする
オープン外構とはその名のとおり、敷地を門塀やフェンスなどで囲わない方法です。明るくて開放感があり、狭い敷地でも圧迫感がないのがメリットで、外構を作らないぶん費用の削減に効果的。周辺の環境によっては、外から家の中が見られやすい、隣人と目が合いやすいなどデメリットも生じるので注意しましょう。
屋根の形をシンプルにする
屋根は面積が広く、凝った形のものにしてしまうと材料費も施工する手間も多くかかります。片流れ、切妻などシンプル屋根を選べば費用を削減できるうえ、メンテナンス性にも優れているのでおすすめです。
予算オーバーの注文住宅プランで削減すべきポイント【設備編】
意外に予算をオーバーしてしまうのが住宅の設備です。高性能な設備は多く取り入れたくなってしまいますが、本当に活用できるかを考えてみましょう。
太陽光システムは見送る
電気代高騰に合わせて勧められやすいのが太陽光システムの導入です。電気を自家消費できる、余った電力は買取って貰えるなど魅力的に感じられますが、太陽光システムは導入に100~200万の費用がかかり、装置には寿命もあります。
撤去費用まで含めると更に高額になるので、システム導入は本当に得なのかよく考えましょう。
水回りをシンプルにする
キッチン・お風呂など水回り関連はおしゃれでグレードの高いものが多くありますが、こだわって作ると金額が驚くほど高くなります。最新のものにこだわらず、シンプルなものを目指せばコスト削減につながります。シンプルなものは掃除が簡単、故障しにくい傾向にあるのでおすすめです。
部屋数・収納の数を適切にする
家族の人数分だけ部屋を作りたい、書斎が欲しいと考える方は多いですが、部屋数が増えるとそのぶん建具や壁が必要となり費用がかさみます。予算削減のためには部屋数をなるべく少なくするのがおすすめです。
たとえば本は部屋の一角に収納スペースを設けておき、子どもが巣立った後に空いた部屋を書斎にするのはいかがでしょうか。
まとめ
注文住宅で予算オーバーしたときに削減するポイントについて紹介しました。注文住宅の購入は大きな金額が動くので、金銭感覚がマヒしがちです。費用削減をしやすいポイントとして土地・建物・設備の3つを挙げましたが、予算を大幅にオーバーしないため優先順位をあらかじめ明確にしておきましょう。
絶対に譲れないポイントは人によって違うので、すべて削ればいいというわけではありません。この記事を参考に、予算と希望のバランスの取れた快適なマイホームを手に入れてください。
01 | 耐震性能:耐震等級3(許容応力度計算) |
02 | 断熱性能:HEAT20 G2グレード以上 |
03 | 気密性能:C値 約0.6㎠/㎡以下 |
04 | 奈良県の優良工務店として建築知識ビルダーズ48号に掲載 |